ご相談者さま
二重の苦しみにならないように
そもそも、できないこと、苦手なこと、弱い部分があることそのものに、困っているのに、その状況を周りに理解されないと、二重に苦しみを感じることになってしまいます。
その結果、みんなとは違うところがある子は、自分のことを恥ずかしいと思ったり、ダメな子だと思うようになり、自己肯定感が下がります。
自己否定や劣等感を、子供のうちに取り除くことができないと、大人になってもずっと生きづらさを抱え続ける可能性があります。
できないことを認めることは難しい
できて当たり前のことができない子供にとって、自分にはできないということを認めるのはとても難しいことです。
人間には成長したいという欲求が備わっているので、やりたいのにできないという状態に、大きなストレスを感じます。
できないということを認めることに、屈辱感、無力感、劣等感を持たせるのではなく、できないことを肯定的に受けとめるサポートを、親がしてあげる必要があります。
自分の辛さを誰にもわかってもらえない
できる子は、できない子の気持ちを、わかってあげられません。
例えわかったとしても、どう関わっていいのか、わからないでしょう。
自分が今まさに感じている辛さを、誰にもわかってもらえないと思うと、孤独感、疎外感、絶望感に苛まれてしまいます。
どうか、おうちの人が子供が感じているできない悔しさを、しっかり受け止めてあげてください。
できることがいいことで、できないことが悪いことと優劣をつけるのではなく、「無条件に受け入れられている」という安心感を感じさせてあげてください。
直面する困難に対する不安・恐怖に対処する
できないことに何度も直面すると、心が折れます。
そして、不安や恐怖を感じるようになります。
困難に直面した時に、子供がどうやって乗り越えればいいのか、その方法がわかっていれば、不安や恐怖を持たなくて済みます。
まとめ
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- できないことは恥ずかしくないことを教えてあげる。
- 悔しい気持ちを受け止めてあげる。
- できてもできなくても無条件に受け入れていることを伝える。
- 困難に直面した時に乗り越える方法を用意しておく。
どうか、あなたとあなたの大切なお子さんが、心穏やかに過ごせますように。
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