「子供は褒めて育てましょう」と、よく聞きますよね。
大人の私たちでも、褒められて嬉しい時もあれば、褒められてもピンと来ない時もありますよね。
大人より経験が少ない子供は、褒められることで思いもよらない感情を抱くことがあります。
今回は、褒めることが子供に与える影響と、褒める以外の適切な関わり方についてご紹介します。
褒められた子供が感じていること
褒める内容は親が選んでいますよね。
子供からしたら「そこを褒められても別に嬉しくないな。」と思っている場合が多々あります。
あなたは、どんな気持ちで子供を褒めていますか?
学校に行って欲しい。
勉強して欲しい。
親の手を煩わせないで欲しい。
そんな気持ちから、子供をコントロールしようという下心がありませんか?
敏感な子供なら尚更、親の下心を無意識に察知します。
そうなると子供は、褒められても嬉しいとは感じられません。
しかし、嬉しくはないけれど「大好きなお母さんが喜んでくれる」と思って無理して頑張る、という場合があります。
この場合は、頑張るのは自分のためではなく、親の期待に応えるためです。
人の期待に応えることが、何かをやることの動機になると、誰のために生きているかわからなくなってしまいます。
そして、人の期待に応え続けることなんて、そもそも無理な話です。
それなのに、期待に応えられない自分を責めるようになって、その結果、生きづらい人生を送ることになるのでは本末転倒です。
親としては、学校に行って欲しいのも、勉強をして欲しいのも、子供のためを思った親心ですよね。
親の手を借りず、自立して欲しいと思うことも、何も間違っていません。
では、どんな接し方をすると、子供のためになるのでしょう?
子供のことを知ろうとする
お母さんの期待に応えることが目的になってしまうと、例え不登校の子が学校に行けたとしても、その子の本当の気持ちの部分では嬉しくありません。
子供が学校に行きたくないのも、勉強をしたくないのも、親に反抗するのも、全て必ず理由があります。
どんな抵抗感があるのか、まずは子供の気持ちを知ろうとしてあげてください。
本当は、学校に行きたいのに行けないのはどんな嫌なことがあるからなんだろう?
勉強が楽しくない理由はなんだろう?
親の言うことを聞きたくないのは、どんな理由があるんだろう?
こんなふうに子供にではなく自分に質問してください。
子供に意識を向けて、ただただ子供が何を感じているのかを知ろうとしてあげてください。
特に、学校にも家の中にも居場所がないと感じている子供にとって、親が興味を持って自分を見てくれていることは、自分はここにいていいのだという安心感になります。
褒めるのではなく認めることが財産になる
子供を知ろうとしてじっくり見た結果、子供の気持ちが分かったなら、そのままその気持ちを認めてあげてください。
気持ちは自然に湧き上がってくるものです。感情に『良い・悪い』はありません。
そう思っていたんだね。
やっと分かったからね。
今まで気付いてあげられなくてごめんね。
褒めてもらうのではなく、こうやって声をかけられ認めてもらえた経験が、子供にとっては大きな大きな財産になります。
そう言われても、子供を知ろうとして見たところで、子供の気持ちがわからない場合もあるでしょう。
そして、子供の気持ちを受け入れられないこともあるでしょう。
そんな時はまず、親であるあなた自身の気持ちを知ることから始めてみてください。
子供が学校に行かないとどんな気持ち?
勉強しないとどうなる気がする?
反抗されると何を感じる?
コミュニケーションがとにかく大切
子供に関わるにも、家族に関わるにも、あなた自身の気持ちを知り、整えることが、まずは何よりも大切です。
自分が何を感じているかわからないのに、自分以外の人の気持ちが分かるはずがありません。
あなた自身が、あなたの心を知ろうとして、そして認めてあげることで、安心感を感じてください。
あなたの不安や心配が、子供をコントロールする行動へとつながります。
まずは自分の心とコミュニケーションをとってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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